過去のつぶやき

 

2002.1.7 突然、小ネタ。
チビ松です。とりあえず此処に上げてみます。しょーもないっス;;
タイトルは「日向、ライバルあらわる?」デス。

「まこ〜!今日もがんばりや〜!!」

 今日も元気に、そうだまことくんのママが門のところで手を振っている。
 まこちゃんは真っ赤になりながら、ママのところへ走っていく。

「そんなん風によばんといてって、ゆうたやんか!!」
「なにゆうてんの?まこはまこちゃんやろ?」
「やめ〜〜〜〜いっ!!」

 クスクスと周りのおともだちが、笑う。

「まことくん、男の子なのに『まこ』なんて、女みた〜い。へんなの!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!うっさいわ!!!」

 ここのところ、毎日こうやってからかわれているのだ。
 それがまこちゃんには耐えられない。
 ムカツクやつらだ!!
 思わず、昨日は手がでてしまった。
 そうしたら、今まで傍観していた園児まで、からかいの輪に入るようになってしまった。
 暴力だけのガキ大将は嫌われるのだ。
 別に、みんなが嫌いなわけじゃない。仲良くしたいのに、どうしてみんなは自分のことをからかうんだろう・・・。
 まこちゃんは悲しくて仕方がないが、ついつい強い口調で口答えしてしまって・・・。

「そんなこというなよ」

 まこちゃんをいじめるおともだちに、ひかるくんが仲裁に入った。
 わいわい言っていたこどもたちが急に押し黙る。
 
「みんなだって、家でちゃん付けでよばれてるよね?」
「・・・・ひかるくんも、おんななまえだから、おんなどうしなかよくすればいいんだ」

 と一番の悪ガキ君が言う。
 本当は、ひかるくんに急に間にはいられて困ってしまっているのだけれど。
 ひかるくんは、吃驚したようにその子をじっと見つめた。

「いとこのおねえちゃんも、ひかるっていうんだもん・・・」
「でも、ひかるは男だし、まこちゃんだって男なんだから。勝手にいってればいいよ。ね、まこちゃん?」

 ひかるくんは、まこちゃんの手を引いて滑り台のところへずんずんと歩いていく。

「ひ、ひかるくん・・・」
「全然おかしくないよねえ。ひかるもよく女の子の名前っていわれるけど、そんなの関係ないもんね。僕達は男の子なんだし。」

 だから気にすることないよ、とにっこり笑うひかるくんに、そうだまことくん、生まれて初めてのトキメキを感じた。
 
 数日後、かれは岬せんせいに、『大きくなったらひかるくんをお嫁さんにする!!!』と可愛い宣言をするののだった(笑)。