寒い夜には (2) |
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「おま・・・!!」 松山が慌ててカラダを起こす。 「なにすんだっ!」 「脱がなきゃできねえだろ。それとも着たまんまのほうがイイのか?」 つとめて冷静を装って、俺は言った。 「・・・・・!」 現れた松山自身にするりと触れた。 先ほどの愛撫で、やはり感じていたのだろう。松山自身は形を変え始めていた。 骨格の浮き出た平らな胸や、間違い無く自分と同じ同性だという証の中心も、俺にとってはどんな挑発的な媒体よりも、欲望を焚き付けられる。 決して男が好きだと言うわけでは無い。 しかし、こうして触れるだけで餓えが激しくなるばかりなのは、相手が松山だからだ。 余裕が無くなる。 「ちょ・・・・・っ!」 熱を持った松山自身を握り込み、もみしだくとだんだん固さが増してくる。 自分以外の性器なんてまじまじとみることねえけど、なんだかコイツのは可愛い・・・。 「・・・・っぅ・・はっ!」 赤く色付き、ぴくぴくと昇りつめ始めている松山自身を口に含む。 松山は、鋭く息を飲んで、その生暖かい感触に堪えきれないのか反射的に細い腰が床の上をずりあがっていく。 力を込めて押さえ込み、松山を喉の奥まで飲み込んだ。 「はぁ・・・・んんぅ・・・やめ・・・・っ」 ぞくぞくするような喘ぎ声がこぼれる。 爪先を強張らせ、松山のカラダは小刻みに震えた。 俺の口の中で昇りつめていく松山の熱に、滅茶苦茶興奮する。 俺と同じ、男である証拠を、慰めるなんてことは相手が松山だからできることだ。 銜えているだけでも、俺の方がイッてしまいそうで、無心に唇で締め付け、舌を絡ませてやる。 「・・・・あっ!」 何度か吸い上げると、松山は俺の口の中で果てた。 そのまま放出されたものを、ごくり、と飲み下す。 その音に、松山が声を上げた。 「ひゅうがっ・・・!!」 「ん?」 「のん・・・だな?」 「飲んだ」 真ん丸に見開かれた松山の目からぽろり、と雫が落ちた。 俺の胸がどきっとする。 な、なんだ?どうした?やっぱまずかったか?? 「なんでそんなことするんだよ!!」 「・・・ダメだったか?」 「だって、きたねえし・・・・おまえにそんなことさせるなんて・・・。俺思ってなかったのに・・・」 松山が啜り泣きはじめる。 俺にイカされたあとの、しどけなく乱れたままで涙を零すのその姿は、すっげえ可愛いい。 そして、その後こぼれた言葉に、俺はノックアウトされた。 「日向に元気に・・・なって欲しくて・・・・」 「元気・・・?」 「そしたら、オマエ・・・でもそれで・・・・・って覚悟きめてっ・・・なのに俺・・・俺だけ・・感じちゃってっ・・・・」 「松山・・・おまえ」 「・・・・ちがっ・その・・・、・・くそう・・・、オマエがあまりにも情けない顔してたのが悪いんだ!!ばかっ!」 やはり、俺を元気づけるために鍋食わせにきてくれてたのか。 だけどこうなることも予想してたのか?やっぱこいつ確信犯だったんじゃねえの。 そうだよな・・・。俺よりカラダはひとまわり小さいとはいえ、本気で抵抗されて蹴りでもいれられた日にゃあ、俺の選手生命だってマジやばくなる。 回りくどいやりかたしやがって・・・・。くそう!ますます可愛いじゃねえか!! ふわりと腕の中に抱くと、涙を唇で吸い取った。 「俺・・・・そんなに辛そうだったか?」 「・・・・・まあな・・・」 「わざわざ飯の心配してくれるほど?」 「だって、ちゃんと食ってねえって・・・反町が・・・」 反町!!いまこそお前の存在がありがたかったことねえぜ!! 「それにすげえ、溜まってるって顔してさっ・・・・////・・・だけど、ココまでするとは・・・思わなかったのにッ・・・」 「飲んだ事?・・・・・別にお前の汚く無いぜ?飲みたかったから飲んだんだ。それにお前が感じてくれるのみて俺は興奮するんだからよ。これまで、お前の事考えながら自家発電してたんだぜ?」 「ば、バカやろう・・・、んなこというなっ」 「・・・いいんだな?」 「・・・う・・・・ん」 観念したような表情の松山が、ぎゅっと口を結ぶと、おもむろに俺の服に手をかける。 「脱がせてくれんの?」 松山は黙って、俺のシャツの裾に手をかけ、一気に引き上げた。 脱がせやすいように、手を上げてやる。 目もとを赤く染めて、恥ずかしそうにもくもくと服を剥ぎ取ろうとする松山の行動に、興奮している俺自身はさっきより大きくなっているはずだ。 布地の中いっぱいいっぱいになって、早く外に出して欲しいと、そのときを待っている。 唇を噛みながら松山が俺のジーンズの前をわざと乱暴な手付きで開き、ひきずりおろすと俺自身はその存在をはっきりと主張した。 びくっと松山の動きが一瞬とまり、息を飲むのがわかった。 いろいろ思いつめて、この行動にでているらしいが、やはり俺とは違い、いきなり触ったり、舐めたりする事はためらっているようだ。 おそるおそるといった感じで伸ばされる手を、やんわりと押しとどめる。 松山が不思議そうな顔で俺を見上げた。 「でも・・・・、日向まだ・・・」 「それよりも松山・・・俺は・・・・、お前と最後までしてえ・・・・」 松山に辛い思いをさせることになっても、俺は松山の全てが欲しかった。声が掠れる。 うるうるとまた濡れはじめていた松山の目が、揺れながら俺を見つめる。 そうして、松山はようやくいつもの松山らしい、挑戦的な笑みを浮かべた。 「そんなに、日向小次郎は俺のことが欲しいのか?」 「ああ。松山光を全部」 「・・・・痛くすんなよ」 松山の手がゆるゆると俺の背中に回される。 「ちくしょう。なんでお前なんか好きなんだろう」 ぼそり、と耳元に松山の言葉が響く。 「まつやま・・・!」 啄むように、松山にキスをする。 松山からもそっと舌が動かされる。たまんねえ! そして、背中から手を這わせながら、ぷりっと妙にそそる松山の尻をぐっと掴み、その場所に手を伸ばした。 「ココ・・・、ほぐすぜ・・・」 白い双丘の奥に秘められた蕾の入り口に指が触れると、ビクンと松山が身を竦ませる。 「・・・ちょっと我慢してくれよ」 固いココをこじ開けるには、やっぱりなにか、潤滑剤がないとだめだろう・・・とあたりを見回す。 ちょうど以前松山の包丁傷に塗り付けた、オロナインが手を伸ばしたところにあった。 指先にとり、ぬるりとした感触のそれを塗り込めていく。 そして軟膏の力を借りて、中指を奥まで入れていく。 「ひゃぁ・・あああぁっん」 松山が悲鳴のような声をあげる。 松山を俺で悦ばせたい。俺のカラダで、松山を確かめたい。 できるだけ優しく、俺達をつなぐ場所を開いていく。 しかし、本来受け入れる場所では無いソコは、1本の指ですら、押し出そうと収縮し、締め付ける。 「力・・・抜け」 「むり・・・だってばぁ・・・・」 震える声で答えながら、松山が腰を捩る。 「やっぱ・・・むりだって・・・・んっ」 俺は、少しカラダを起こすと松山に深く口付けた。 せめて、その悲鳴を飲み込むように。 そうしながらも、熱い松山の蕾の中に無理矢理にでも捩じ込んでしまいたい激しい餓えを、なんとか押さえつつ、指で襞をなぞるように、ほぐすことに集中する。 特にある一定の部分を刺激すると、松山の反応がかわることに気付いた。 ちょうど中指をいれて第2関節をまげたあたり・・・か? 「ひゃっ、ああんっ」 それは明らかに快感の声で。甘い声が断続的に上がる。 前立腺ってこの裏あたりになるんだっけ?ちょっとこりこりしたものが指先にあたる。 そこを中心に指を出したり入れたりしてみる。 ひくつきながら、だんだんと俺の指を根元まで飲み込んでいくようになった。 松山が大きく息を吐いたのと同時に、一気に指を二本に増やし、奥へと押し込んだ。 「やぁ、ああああっ」 松山が唇を振りほどいて、声を上げた。 沈ませたニ本の指を、ぐちゃぐちゃと動かしはじめる。 「や・・・やめろぉ・・・・!!!」 「やめられねぇよ」 先程、精を吐き出したばかりの松山自身に空いた左手を絡ませる。 それはゆるゆると起き上がってきていた。 陰茎を扱き刺激を松山に更に与える。こちらへの刺激は、ダイレクトに快楽に繋がる。 それと連動して、後ろへの刺激が松山を更に高めていく事を狙いながら。 「ひゅうがっ・・・・・ひゅうが!・・・・ああっ・・・ああ!!」 松山の声が、潤みきったものに変わった。そして俺の名前を何度も呼ぶ。 やわらかくなった襞は、俺の指を絡めとって複雑に蠕動している。 すげえ・・・・・。 手の中の松山自身も、直接弄られたせいだけではないだろう。先端からとろりと雫を滴らせていた。 以前の時は、今以上に余裕が無かったためか、がむしゃらに松山に突っ込んでしまい、かなり痛い思いをさせてしまったが、こんなカラダを抱いてしまったら、溺れ込んでしまうかもしれない・・・。 やべえな・・・・。 しかし、後には戻れない。・・・・・戻るつもりもありはしない。 そろそろ俺も限界を感じ、松山の蕾から指を引き抜く。 「あんっ」 すっかり感じまくっている様子の松山が、引き抜く指を締め付けた。 「・・・松山・・・、おまえのココ、すげえほしがってるぜ・・・」 「そ・・・んな・・・・、やぁ・・・・」 紡がれた声は甘く媚びすら滲んでいるような響きで。 俺は、松山の腰を抱え上げ、ゆっくりとカラダを進めた。 ずるり。 昂った俺の先端が、挿っていく・・・・松山のなかに・・・ゆっくりと・・・。 流石に指とは比べ物にならない質量の俺自身を飲み込むのはきつそうだ。 「・・・・あ、あ・・・・っ!!」 松山の手が背中に回され、思いっきり爪をたてられる。 背中にぴりりと痛みが走るが、それに煽られて、更に先へとすすめる。 かなり、狭い。めちゃくちゃ締め付けられる。 松山の中の強烈な収縮にもっていかれそうになり、ぐっと俺は息を詰めた。 「・・・締まる・・っ・・・」 「っつ、・・・・痛いってば・・っ・・・」 よっやく最奥まで収めた俺自身を、ゆっくり動かす。 先程、松山の反応がかわった、その場所を探し、突いてやる。 「それだけじゃ・・・ねえだろ?ココは?」 「はぁっ・・・・くっぅ・・・・・んんっ・・・・」 甘く掠れた耳元で乱れる松山の泣き声に、更に俺は煽られる。 やべぇ。先にイッちまいそうだ。 「まつやまっ・・・・!!!」 松山をしっかりと抱き締め直すと、腰を細かく揺すった。 「あっ、あんっ、あ、あ、あっ、はあ、あぁん!!」 「ハァハァハァ」 俺の抽送に合わせて、断片的な喘ぎが松山から発せられる。 俺の息も荒くなる。 締め付けだけではない、松山の熱い肉襞に擦られる感覚を、無我夢中で貪った。 「まつやまっ、まつやまっ!!」 「あっん!!・・・・ああ・・・・ひゅうがぁ・・・っ・・・」 快感に蕩けそうな松山の声が俺をよぶ。 灼熱の感触を深々と穿った。 俺との間に挟まれた、松山自身も二度目の放出を求めて、すでに限界まできているようだ。 「ん、ふっ・・・・」 松山のカラダが痙攣のように細かく震えはじめ、鼻から抜けるような声が漏れる。 「も・・・・い・っちまうよぉ・・・・・んっ!!」 松山が喉を反らした。 「いいぜ、いけよ松山」 「あ・・・・っ」 「いけよ・・・・俺で・・・っ」 そして、腰の突き上げを強くした。松山を貪る激しい動きを止められない。 皮膚の擦れあう音と、濡れた響きが更に追い討ちをかける。 「ああっ・・・・・・・・・!!!」 松山の白い腕が、俺におもいっきりしがみついてきた。 その松山の下腹で、松山自身は大きく震えて、白い欲望の証を解き放った。 同時に、思いっきり松山のナカで、ぎゅううっと俺自身が締め付けられる。 「んん、んっ・・・・!!」 上擦った息を引き絞り、松山の最奥へ、俺は全てを注ぎ込んだ。
オワリ エロの神様降りてきて下さったんでしょうか;; やまなし、おちない、いみなし・・・・・・・。まさにやおい。 やってるだけでスイマセン・・・;;やっぱり文章難しいです。リハビリのつもりで書いたものが、見事にフリーズして消えちゃいまして。 コレは書き直ししたものなんですが、なんかやっぱり違うかも・・・。 まあどっちにしろエロはエロなんでね・・・・(遠い目)。 (01.12.15) |
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