いっしょにね 2


 「こら〜っっ!!!たのむからいうこときいてくれ〜!!!」
 
 今日も叱咤とも哀願ともつかぬ、若島津の叫び声が屋敷の中に響く。
 いつのまにか、本来の仕事よりも『光の養育係』といった感のある彼だった。
 猫は追い掛けてくる若島津を振り返りながら、楽しそうに広い廊下を走り回る。
 
 「おまえと鬼ごっこしてるんじゃな〜いっ!!」
 
 「どうした?」

 がちゃり。
 この家の主人である、日向が自室の扉を開けて廊下を覗き込む。
 その音に、廊下で鬼ごっこをしていた若島津と猫の動きがぴたりと止った。
 はっと気付いた若島津は、日向の声に逃げることを忘れた光の腕をがっしりと掴み、逃げられないように捕まえた。

 「また、なんかしたのか?」
 「ううん、なにもしてねーよっ!」
 
 日向の問いかけに光が首をぶんぶん振る。
 
 「すいません、こいつが風呂はいるの嫌がるもんですから。お騒がせしました」
 「風呂きらぁ〜い!」
 「おまえ風呂スキだったろ〜?今日はちょっとくらいなら泳いでも許してやるから〜」
 「今日はきらいなの〜!!」

 若島津の腕の中から逃げようとじたばたする光の頭を、日向が優しく撫でてやる。
 実際、忙しい日向はあまり光のそばにいるわけでもなく、特に世話をしているわけでもないのだが、何故か光は日向になついていた。
 
 「ひゅうがっ、遊んで?」

 きらきらと目を輝かせ、見上げる猫を若島津がぺしっと叩く。

 「いてぇ〜!」
 「何度いったらわかるんだ。日向さん、だろ。さんっ!お前拾ってくれた飼い主なんだぞ?」
 「だって日向はぁ〜ひゅうがでしょぉ?ちがうのかぁ〜?」
 「社長は、日向、さん!!だっ。日向さん、で、社長は今忙しいの!おまえと遊んでる暇はないんだから」

 そういいながら、ずるずると若島津は猫を風呂場にひっぱっていく。
 みかねた日向が声をかけてやる。

 「風呂ちゃんとはいったら、遊んでやるから若島津のいうことをきけ」
 「わかったっ!!はいってくるっ!!!」

 若島津は、深いため息をついた。





 「こら〜!!!!!!!!」
 
 数十分後、相変わらず若島津の怒鳴り声が響いていた。

 「風呂からあがったら、服をきろ〜!!!!!たのむ、きてくれ〜!!」
 「やだ!はやくひゅうがとあそぶのっ!!」

 


 



 ・・・・・・。ただ、イラが描きたかったのがばればれですね(笑)。
 ちょっとロリはやべーかなーと、少し頭身大きくしてみました。そしたらエロになってしまいました(爆)。
 なので、たいした話ではないんですが、ウラ入り。
 相変わらずわけわかんない設定です。猫松、松山くんぽくなくて困っています。なんで日向になついてるんだろう。謎です。(おい)
 いったい、このあと日向さんがどーしたのか気になります。(01.05.13)