重なった唇が妙に甘いのは、珍しく松山も乗り気なせいもあるのかもしれない。
松山の方から「プレゼントは俺」なんて言ってくれるなんてコトは、今までだったらありえないもんな。
感動だ!感動した!!
ココまで来るのに何年かかったことか!
俺は頭の中で大声で叫び、かつ、ちょっぴり心の中ではヨロコビに涙した。
そして、更に深く松山の唇を味わおうと舌先で、松山の閉じられた歯をちょんちょんとつつく。
柔らかい唇が、ふるふると震え、応えるようにそっと歯列が開けられる。
その隙間から、俺の舌を差し込むと松山の柔らかく甘い舌を絡めとる。
互いに求めあうように、吸いあげ、甘噛みし、絡み合う。
なんて気持ちがいいんだろう。
松山の舌が俺に負けじと、口腔を舐めるたび、俺の身体をぞくぞくとした深い疼きが走る。
身体が熱くなってくる。
きっと松山も同じ。いつのまにか首にまわされた腕が微かに震えている。
「ん・・ふぅんっ・・・っん」
松山の口から漏れる鼻にかかった甘い声が、俺を先へと促す。
ようやく唇を解放すると、大きく肩で息をしながら、松山が放心したようにその背をバスタブの淵に持たせかけた。
すっかり大きな瞳は潤んでいる。互いの唾液に濡れた唇はこのうえなく色っぽい。
こんな顔見せてくれるのは、俺の前だけだと思うと独占欲で狂おしい程。
「はぁ・・・っ、頭・・・痺れる・・・キス・・・だけでいきそうだ・・・」
松山が目を閉じながら、ぼそりと呟いた。
実際俺もそう思っていたので、松山がそんなに感じてくれたのが妙にうれしかった。
湯の中、そうっと手を伸ばし、俺達の脚の間にある、松山自身にからめると、びくん!とその身体が跳ねた。
「あっ!!」
言葉通り、すっかり勃ち上がっていた松山自身は、俺の手の中でぴくぴくと己を主張した。
形をことさら意識させるように、丁寧に握りこんでやる。
「やっ・・・あんっ」
「やじゃねえだろ。キスだけでこんなんなるなんて、オマエも結構溜まってたんじゃねエの?」
「んなこと・・・・そーゆー日向こそっ」
「うっ」
おかえし、とばかりに松山の手が俺自身をぎゅっと握る。
松山に負けず劣らずに、固く勃っていた俺は思わず、低いうめき声を零してしまった。
「すげ・・・今日のおまえ・・・積極的」
狭い浴槽の中で、互いの陰茎を握り擦っては・・・・。
やっぱり自分と同じ性だから、相手の悦ばせ方は心得ているものだ。
湿った吐息が漏れる。
とはいえ、百戦錬磨、松山をイカせることに関しては、右に出る者のいない(っていうか、大事な松山を俺様以外にはゼッタイ触らせないけどな。)俺の手の方が与える快感の方が強かったようで。
「はぁっ・・・日向っ・・・、ちょっとキツイって・・・」
松山の膝頭ががくがくと震える。
きつそうに顰められた眉と、伏し目がちの睫が揺れるのが色っぽい。
俺の手の中の松山自身の先端を、親指の爪でちょっと強めに弾いてやる。同時に根元から搾り取るように強めに握ると、松山はきれいに白い喉を反らしてイッた。
「・・・ぁ・・ふっ」
「イクときのお前の表情・・・超色っぽいぜ」
「・・・阿呆ぬかせ・・・。・・つーかオマエまだ・・いってねえのかよ・・・もう・・・」
松山が少しよろめきながら、ざぶりとバスタブから立ち上がる。
ほんのりと上気した全身から、お湯が滴る。
染み一つない純白の肌。それがうっすらと桜色に染まっている。
細いけれど、サッカー選手であることを証明する、きちんと筋肉のついた均整のとれている四肢。
思わず陶然と見入ってしまった。
「バカやろ・・・そんなにじろじろみんなよ・・・」
今の今まで、すごいことをしてたくせに照れた松山が怒ったように口を尖らす。
そうして、俺にも風呂からあがるように顎でしゃくった。
言われるままに立ち上がると、松山の手が俺の肩を掴み、バスタブの縁に座らされた。
もしかして?
おもむろに松山が俺の前に跪き、そのまま俺自身を口に含んだ。
柔らかくて暖かい舌が纏わりつく。
ついさっきまで、松山の手で、痴態で昂っていた俺自身がますます大きく、悦びに打ち震える。
湯気と汗でしっとりとした松山の黒い髪が、股間で緩やかに上下する度に、俺自身が熱い口腔を出入りするのを感じた。
「はぁ...」
俺は、溜息をひとつ零すと、松山の髪を優しく梳いた。
「松山・・・こんなこと・・・どこで覚えた?」
「この俺が、お前以外の男とどうやってこんなことすんだよ・・・。オマエがいつも俺にしてること、そのまんまやってるだけだろ?」
松山はうっすらと笑い、上目遣いに俺を見上げると、婉然と呟いた。
形の良い、松山の唇が俺自身を銜え、舐っては、甘噛みしている。
「んんっ・・・ふっ・・・うんんっ」
ちゅばちゅばという湿った水音の間に漏れる、松山の溜息にも似た甘い声が愛おしさを増す。
松山が、俺をしゃぶってくれている。
カラダの奥にわだかまる熱がマグマのように出口を求めて突き上げてくる。
最も敏感な部分の刺激に与えられる快感。
「まつやま・・・離せ・・・もう!」
次の瞬間、俺は松山の口の中に欲望を放っていた。
松山は、俺の放出したものを飲み込みきれなかったのか、げほげほと咳き込んでいた。
「うぇ・・・まっじぃ〜〜〜!!!日向いつもよくこんなの飲んでるな〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「・・・だって松山のうめえもん」
「だ〜〜〜〜〜っ!!しれっというな、しれっと!」
「慣れればウマくなるって♪」
「・・・もう飲まねえもん!!」
「でも、すっげえ気持ちよかったぜ?お前がしてくれたから・・・・」
「・・・まじ?」
「ああ」
照れ隠しか、松山がぼりぼりと頭を掻く。
つられて俺も、鼻を擦る。
素っ裸の男二人が、風呂場で照れあってる風景っつーのも色気がねえよな・・・。
とどめとばかりに、松山が「はっくしょん!」とくしゃみをした。
「・・っ、カラダ冷えちまったかも」
松山がシャワーコックをひねって、熱い湯を俺にむけてかけた。
「熱ッ!!ってなんで俺にかけんだよ!!」
「だってオマエ汚れてるから」
「あのなぁ・・・・。おめーが出させたんだろうが。それにさっき自分も出したろうに」
「俺のは風呂のお湯んなかだも〜ん」
「だも〜ん、じゃないだろうがっ」
きゃっきゃっ、と笑いながら松山は、腰掛けたままの俺の股間に、強い勢いのお湯を集中的に浴びせる。
そーゆーことをするとなぁ・・・・。
「ひゃっ!!」
ぐいっと、いたずらな松山の腕を力強く掴み引っ張ると、勢いに負けた松山がぺたんと床に尻餅をついた。
「いってえ!!なにすんだ!ひゅう・・・んっ」
俺も、床に腰を落とすと向い合せに松山に覆いかぶさり、文句を言おうとしたうるさい口を塞ぐ。
そして松山の内股に指を這わせ、目的の場所に触れたとたん、松山はぴくりとカラダを竦ませた。
「ひ、ひゅうが・・・・」
「クリスマスプレゼントなんだろう?」
松山は慌てたように、濡れたバスタブの縁にしがみついた。
松山が遊んでいたシャワーヘッドから立ち上る湯気が、松山の身体にたちまち水滴を残していく。
縁を掴んでいる両手首をつかむと、俺は壁に背をつけ座り、松山を背中から抱え込む。
俺の脚の間に松山の身体がすっぽりとはまった。
「ちょ・・のぼせちまう・・・」
「いいから・・・」
「そんなっ、あんっ」
松山の白い首筋に舌を這わせる。
そして、思い出したように耳の穴もひと舐めすると、腕の中の松山の腰が浮く。
「ひゃぁんっ、あっ!」
「ほんとお前はココ、弱いよなぁ」
ふうっと息を吹き込むと、松山の頬につうっと一筋の涙が溢れる。
顎に手をかけ、横を向かせると、溢れ出した涙を嘗めとった。
「ひかる・・・・。感じてくれるのがうれしいんだ・・・・」
「・・・っんんっ・・、なま・・え、呼ぶなっ!」
肩から胸へと指を滑らす。
そしてきれいに筋肉のついた胸元に、左右対称に飾られている紅の突起に辿り着いた。
ここも、めっぽう光の弱いところだ。
「ああんっ!」
その赤い木の実を両方とも摘み、指と指の間で捻り潰すようにこねまわすと、小さな木の実は見る見るかたくなリ、勃ちあがった。
「すぐに堅くなったぜ?もっと弄ってってことか?」
「やぁ・・・・・」
いやいやと光が頭を振る。
鼻先に艶やかな黒髪がさわさわと触りくすぐったい。
俺は、光の鎖骨に顔を寄せ、口付けを施す。
相変わらず指は胸を弄んだままで。
小刻みに震えはじめた光の身体に気付き、顔を上げ光るの下半身を覗き込む。
俺の太ももを跨ぐように広げられていた脚の中心にある、光自身がまたゆるゆると勃ちあがり、先端から透明な液がぷっつりとしみ出していた。
光の細く締まった腰を掴み、横向きに抱き直すと、片方の乳首に唇を触れた。
ちゅっと、音をたててキスをすると、光の肌にさざ波が走る。
「あ・・・・うんんっ・・」
続けて、舌先で転がすように突起を可愛がる。
アメ玉でもしゃぶるようにころころと舐る。
光の躰は、ぴくぴくと引きつるばかりだ。
「あ、ぁぁんっ」
唇から漏れる声も熱く甘い。
「すごいな。コリコリだぜ・・・・。そんなに感じるのか?」
反対側の乳首に唇を移し、俺の唾液で濡れた乳首はもう一度指先で弄った。
光の昂った喘ぎに、俺もギンギンに熱く昂っていた。
光の尻の下で、むくむくと大きくなっている。
「ひゅう・・が・・・っ、しつこい・・・・もぉ・・・やめろっ」
「じゃあ、コレ挿れたら止めるから」
俺は、腕を伸ばし、洗面台からバージン・オイルを取り上げた。
アフターシェイブ用に置いてあったものだ。
光をうつ伏せに抱え直す。
そうして、光の腰のくぼみに滴らせていく。
「あん、や、やだっ・・・・・」
俺の指はオイルに助けられ、難無く光の蕾に入り込んで内部を探りはじめる。
「ちょ、ちょっとひゅうがぁ・・・」
「小次郎、だろ?」
「ナマエ・・・やだ・・・」
「こんなときくらいは呼べよ、なあ、光?」
「で、でもっ・・・ああんっ」
光が必死で身を捩る。
コイツ、最後まで名前呼ばないつもりか?
後ろからのしかかる俺は、松山のキレイに浮き出た背骨に唇を落とす。
膝裏をすくい上げ、片足だけ床にのこした不安定な体制で、大きく松山の足を開かせた。
「やぁ・・・・」
ぐいっ、と自分自身を押し当て、松山の耳元に囁く。
「光・・・、クリスマスプレゼント、ありがたくもらうぜ?」
「ひゅ・・う・・・、こ、こじろうっ」
ようやく呼んだ、その言葉に誘われるまま、身体を一気に押し進めた。
「あ、あああああああ───!!!」
光の身体が、急な重みを支えきれず、床になだれ落ちる。
這いつくばった光の腰を抱え、より深く分け入る。
ぐんっ、と押すのを、光が拳と膝でようやく身体を支えていた。
「もっと力抜け・・・ひかる・・・、切れるぞ」
俺の囁くままに、光は大きく息をついて身体を緩めた。
そのわずかな瞬間に、俺は根元まで俺自身を押し込んでいく。
「・・・・・あ、あんっ、ああ!!」
びくっびくっと光の腸内が痙攣する。生々しい感触が俺自身をさらに包み込む。
「うぅ・・・・・っん、ああ・・あっ・・・」
光の震える脚が、ゆるゆると開かれた。
俺が挿入の角度をかえると、光は小さく悲鳴を上げた。
「こ・・・じろ・・・俺も・・・さわっ・・・・て?」
おずおずと、光が甘い声で愛撫をねだる。
どんな表情して言っているのか、仰向けにさせたい衝動にかられつつ、俺は挿れたまま首筋にちゅっと、了解のキスをひとつ落とすと、右手を胸に這わせた。
ぷっつりと尖った乳首をきゅうっと指で摘んでやる。
同時に左手で、光自身の先端を撫でてやると、光の喉の奥からかん高いあえぎ声がこぼれる。
「んんっ、あああああんっ!!!」
同時に俺を埋め込んだままのソコが、きゅうっと収縮し、俺もたまらずうめき声を漏らす。
「・・・っ、いいぜ、ひかる・・・」
「あ、こじ・・ろうっ!!」
揺さぶりをかけるように、腰を動かす速度を速めた。
シャワーから溢れる湯の音と、肉の擦れあう淫縻な音が重なり、脳が沸騰しそうになる。
光の手がわななきながら、腰を抱えていた俺の腕を引き寄せる。
「も・・・もっと・・・・っ」
光の勃ちあがったそこに、俺の手を誘う。
光のおねだりどおりに握ってやると・・・・・・。
「ああっ!!!!」
光は背中を反らして、達した。
俺は、一瞬その微妙な感覚を楽しむように動きを止めた。
複雑な蠕動に、俺ももう少しでイキそうだ。
そうして、すぐに崩れかける光の腰をしっかり掴み上げ、さらに動きを強めた。
いったばかりの光から甘い悲鳴が漏れる。
俺は、光のなかに精を放った。
ぐったりとした光をゆっくりと抱き起こし、立ち上がらせる。
とろんとした表情のまま、言われるままに光がしどけなく俺の前に立った。
光の腕を俺の首に回させ、俺に凭れさせかけると、二人でぬるめのシャワーを浴びた。
互いの汗と、互いの精液で汚れた下腹を丁寧に洗い流す。
桃のような光の可愛い尻を、少し強めに掴むと、どろっ、と俺の注ぎ込んだモノが受け止められずに流れ出してくる。
「・・・ぅ・・・」
その感触に、光が目もとを真っ赤に染め、俺の肩に額を擦り付け表情をみられないようにしている。
「きれいにしてやるからな・・・」
頭の上から降り注いでいたシャワーを手にとると、さっきまで俺を銜えていた蕾にあてる。
先程イッたばかりでまだ感じやすい光の躰は、その微かな刺激に、またビクっと反応しているようだったが、気付かぬフリをして流し終えると、傍らにあったバスタオルで髪をわしゃわしゃと拭いてやる。
そしてバスローブを着せてやった。
いつもだったら、このままこの場所で二回戦に持ち込んでしまう俺の、今日は違う行動に、光が不思議そうに俺を覗きこんだ。
「・・・こじろう?」
ぽんぽん、と頭を叩くとキスをする。
「続きはベッドでなvだから安心しろ?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!ばかぁ!!!」
だってクリスマスイブの夜ははじまったばかり。
サンタさんありがとよ。
翌朝、目覚めると眩しい陽射しが差し込んでいた。
目を細めながら部屋を見回すと、松山が窓辺に立ち、外をぼんやり見つめていた。
ナニかを思いつめるような、真剣なまなざしで。
思わず俺は心配になり、そうっと背後から近寄った。
まさか昨日、やり過ぎたせいで俺のコト嫌いになったとか、どうとか、こうとか・・・・・・。
悪い事ばかりが頭に浮かんで、目眩がしそうになりながら恐る恐る声をかける。
「おい?」
「あ、おはよー。なあ、俺、腹減った。なんか頼んで?」
がくっ。
ったく昨日あれだけ燃えまくった恋人同志だっていうのに、色気のねえ朝だな。
キスの一つもねえのかよ。
だが、まあこれも松山らしくって。
きょとんとしたように、松山が俺の顔を覗き込む。
真ん丸の目がくりくりと動きながら、「どうした?」ときいている。
俺は苦笑するしかない。
「なんでも好きなの食えよ」
「おうっ」
うれしそうに、松山がメニューを吟味しはじめた。
「おかゆ・・・っていうのもイイけど、イングリッシュブレックファースト、フルで、ってのも捨てがたいよなぁ。うう、フレッシュジュースもうまそうだし〜〜〜。日向〜どうしよう〜〜?」
夜のしっとり濡れた色っぽい顔も大好きだけど、やっぱりお日さまの下が似合う、この満開笑顔が可愛いんだよなぁ。
「いつまでも一緒にいるから」
ぎゅうっと背中から抱き締める。
神様、絶対にこいつは手放しません。
松山といる事が、俺にとっての何よりもかけがえのない・・・・・・・。
「おい、ひゅうが〜〜〜〜〜?」
じたばたと腕の中でもがく松山を無視して、俺は腕の中にある暖かい神様からのプレゼントをしっかりと抱き締め直した。
は〜い、どうも〜〜〜。エロまゆです(爆)。
うわ・・・・・。エロエロのゲロ甘でしたね・・・・・。思わず吐きそうなくらい。
ごめんなさい。最後までお読み頂いた方!!貴女様は女神様です(号泣)。
すごい恥ずかしいです。なにが?それはもう、設定しかり、描写しかり。
そもそも、クリスマスにシティホテルでいちゃいちゃなんて、今どきのカップルしやしねーっての!!まあ、日向さんだからいいか・・・;;
っていうか、松山君もそれに乗るなっつーのね(大泣)。
台詞も恥ずかしいです。ほんとに。しかも新年早々私はなにを書いているのか・・・。
なんだか2002年、既に先を暗示しているような??ひゃぁ〜〜〜〜〜〜!!!!
もう、逃げます〜〜〜〜。(02.01.03)